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DXなどの情報技術の進歩と変遷により、ITプロジェクトを管理するポジションであるPM(Project Manager)へのニーズが高まっています。それに伴い、フリーランスのPMとして活動するというキャリアを選択する方も増えてきています。
本稿ではフリーランスのPMとして独立するまでの流れを詳しく解説します。フリーランスとして案件に参画する際の単価相場や必要なスキルについても紹介していますので、独立を検討されている方はぜひご一読ください。
1 フリーランスのPMの将来性

DXやWeb3.0といった情報技術の進歩と変遷により、社会全体でIT人材が必要とされています。社会におけるITニーズの高まりにより、ITプロジェクトを管理するポジションであるPM(Project Manager)のニーズも高まりを見せているのです。
たとえば情報処理通信機構が公開した「IT人材白書2019」では、IT業界で育成していきたい職種の一つとしてPMが上位に挙げられています。
出典:IT人材白書2019
ITプロジェクトの件数が増えるにつれて、フリーランスのPMとして活動する方も増えています。PMのポジションは今後も「売り手市場」の傾向が続いていくことが予測されており、フリーランスのPMとして活動の場を広げることは十分に可能であると言えるでしょう。
2 フリーランスのPMとして働くメリット

フリーランスのPMとして独立するメリット4つを、独立前と比較しながら見ていきましょう。
・自由度の高いキャリア設計ができる
・収入アップが期待できる
・時間にゆとりができる
・所属している会社以外のプロジェクトに関わることができる
2-1 自由度の高いキャリア設計ができる
コンサルティング会社やSIerに所属する場合、自分がどのプロジェクトに参画できるかは、所属会社との兼ね合いで決まります。
一方、フリーランスのPMとして活動する場合、参画する案件を決めるのは、自分自身です。単価や勤務地、勤務形態なども含め、自分の適正に合ったキャリアをより多くの選択肢の中から柔軟に選択できます。
2-2 収入アップが期待できる
フリーランスのPMとして参画できる案件は、コンサルティング会社やSIerに所属する場合と比較して高単価なものが多く、収入アップにつなげやすいというメリットもあります。
実際にフリーランス向けPM案件では200万円以上を提示される場合もあるのです。
※詳しい収入事情についてはのちほど解説します
また、コンサルティング会社やSIerに所属する場合、クライアントからチャージされた金額から管理費や運営費等の費用が差し引かれるため、その分手取り額も減ってしまいます。しかし、フリーランスのPMとして独立することによって、報酬額がそのまま収入となり、手取り額を増やせるようになります。
参画する案件によっては、コンサルティング会社やSIerに所属していた時期とほぼ同等の仕事を手がける場合もありますが、定時・定額の勤務形態でないフリーランスのほうが時間単価は高くなる傾向にあるのです。
2-3 時間にゆとりができる
コンサルティング会社もしくはSIerに所属する場合、所属会社の就業規定に合わせて定時で仕事をする必要があります。
フリーランスのPMとして活動する場合、契約内容にもよりますが、必ずしも定時で働く必要はありません。そのため、自分のライフスタイルに合った時間の使い方が可能となります。
たとえば平日に休みを入れたり、深夜に仕事をするといった働き方も可能です。最近ではリモートワークで対応できるPM案件も増えつつあり、好きな時間に好きな場所で働くというワークスタイルを実践しているPMの方もいます。
2-4 所属している会社以外のプロジェクトに関わることができる
コンサルティング会社やSIerに所属する場合、基本的に所属組織が受注しているプロジェクトのみに参画することになります。
一方、フリーランスの場合はプロジェクト単位での契約となるため、組織の垣根を超えて自己裁量で参画する案件を選ぶことができるようになります。
たとえば自己成長やキャリアアップのために、コンサルティング会社やSIerで経験できなかった領域に挑戦するのも良いでしょう。
3 フリーランスのPMとして働くときの注意点

上述のように、フリーランスのPMとして活動することにはさまざまなメリットがありますが、フリーランスになる前に注意すべきポイントが2点あります。
・実務経験と知識が必須
・案件が都市部に集中しがち
3-1 実務経験と知識が必須
未経験からフリーランスのPMとして働くことは難しいものです。フリーランスのPMとして働く場合、PMとしての実務経験や知識がすでにあることが大前提となります。特に重要なのは、現場を指揮する実務経験です。
フリーランスとして安定的に案件を獲得するためには、独立を果たす前にコンサルティング会社やSIerにて多種多様なプロジェクトでの実務経験を積み上げておくことが肝要です。一般的には、少なくとも3年以上の実務経験が必須となります。
知識面に関しては、社会におけるDXが加速する昨今、IT知識やプログラミング経験のあるPMはユーザ企業に重宝され、単価が上がりやすい傾向にあります。
3-2 案件が都市部に集中しがち
フリーランス向けのPM案件は、高単価ものほど首都圏や大阪などの都市部に集中する傾向にあります。地方にも案件募集はありますが、案件数が限られてくるため、倍率は上がる傾向にあるでしょう。
このことを考慮すると、フリーランスとして安定的に収入を得たい場合、都市部の通勤圏内を生活拠点とするのが理想的です。
とはいえ、2021年6月には「デジタル社会の実現に向けた重点計画」が閣議決定し、国が主体となったDX推進策も進んでいます。そういった社会変革との相乗効果により、今後地方でもPMが求められる可能性が高いといえます。
またコロナ禍による社会情勢の変化とも相まって、居住地に関係なくリモートワークで案件に参画できる環境もますます整っていくことが予測されます。
フリーランスに特化したエージェントであるPROJECT FINDERでは、リモートワークが可能なPM案件も多数取り扱っています。実際の案件に目を通すことで、独立後のイメージを掴んでみるのも良いでしょう。現在募集中の案件事例は下記のページで確認できます。
4 フリーランスのPM案件の単価相場

フリーランスの求人情報サイト「フリーランススタート」で公開されている統計(2022年8月現在)によると、PMの平均月額単価は75.2万円、最高単価は210万円となっています(対象案件数:12237件)。
出典:PM(プロジェクトマネージャー)のフリーランス求人・案件 月額単価相場
フリーランスに特化した優良エージェントであるPROJECT FINDERが保有するPM案件は、180〜250万円が相場であり、一般的な単価相場と比べて高額な案件を取り扱っています。
200万円以上の報酬が得られるPM・PMO案件もあります。下記のサイトでは、実際の案件を見ることもできますので、ぜひ参考にしてみてください。
5 フリーランスのPMとしての案件を獲得する方法

ここからは、フリーランスのPMとして実際に案件を獲得する方法について解説します。PMのポジションも含め、フリーランス向けの案件を獲得するための代表的な方法は次の2つです。
・リファラル
・エージェントサイト
5-1 リファラル
1つ目の方法は、リファラルを受ける方法です。リファラル(リファラル採用)とは、ユーザ企業の社員や知人などを介して案件の紹介・推薦を受ける方法です。
フリーランスの場合、業界関係者や友人などからリファラルの話を持ちかけられる可能性が高いでしょう。リファラルで案件を紹介してもらうメリットは、知人に仲介してもらう分、案件獲得までの流れがスムーズに進みやすいことです。
リファラルで案件を獲得する可能性を上げるためにも、独立前から人脈形成に尽力しておくことが大切です。前職の知り合いから仕事を紹介してもらえるケースもあるため、独立時には円満に退職しておきましょう。
また、前職企業の退社時に過去に付き合いがあった企業とは、一定期間仕事をしてはならないなどの取り決めが交わされる場合もあります。契約違反や不義理には十分注意してください。
5-2 エージェントサイト
2つ目の方法は、エージェントサイトを活用する方法です。エージェントサイトを活用することで、自分の条件に見合った案件を効率的に獲得できます。
エージェントに案件を紹介してもらう場合、エージェントに支払う中間マージンが発生します。しかしその一方で、個人での営業活動がうまくいっていない場合でも案件を紹介してもらえるという保証があることが、安心材料となります。
また近年では、企業転職を目的としたエージェントだけでなく、フリーランス専用のエージェントも増えつつあります。
フリーランスに特化したエージェントであるPROJECT FINDERでは、案件を紹介するだけでなく、レジュメ作成から企業間交渉、経理処理や会社設立方法の実務的アドバイスまで、手厚くサポートしています。
6 フリーランスでPM案件を獲得するために必要な経験
フリーランスのPM案件を獲得するために必要不可欠な経験は、システム開発プロジェクトへの参画経験とPM・チームリーダー経験の2つです。一つずつ解説していきます。
6-1 システム開発プロジェクトへの参画経験
IT系プロジェクトのPMはシステム開発のマネジメントを求められます。そのため、システム開発の実情を経験・把握していることが業務の大前提となります。
より具体的には、要件定義、開発、導入、運用関連の実務経験が少なくとも3年以上はあることが必須です。できるだけ上流工程から関われるプロジェクトの実績を積んでおくことで、レジュメの見栄えを良くしておくことが重要です。
また、システム開発の過程で、具体的にどのようなタイミングでどういったトラブルが発生しがちかといった、トラブル回避策に関する勘所を培っておくと、クライアントから重宝されやすいでしょう。
さらに、実際の業務の過程では、多角的・構造的に物事を検討しつつシステムを構築していく、アーキテクトスキルも求められます。
6-2 PM・チームリーダー経験
コンサルティング会社またはSIerでのPMもしくはチームリーダー実務経験があれば、高単価の案件にも参画できる可能性が上がります。
IT系プロジェクトにおいて、フリーランスでPMとしてプロジェクトに参画したい場合、過去におけるPMもしくはチームリーダーの経験は必須となります。
2〜3名の小規模なチームをマネジメントするPM案件もありますが、5~10名以上のチームリード経験を有していると高単価案件を獲得しやすくなります。
7 フリーランスのPMとして高単価案件を獲得するために必要なスキル

フリーランスのPMとして、高単価案件を獲得するためにあると良い2つのスキルについて解説します。
7-1 英語スキル
英語スキルを高めておくとグローバルプロジェクトにも参画できる可能性が広がります。
フリーランスのPMとして働くうえで、英語力は必須のスキルではないものの、グローバル化の影響から、プロジェクトメンバーや取引先の担当者と英語で会話する場面は意外と多いものです。
プロジェクトメンバーに外国人がいる場合は重宝されやすく、英語力を証明できる資格(TOEIC 750点以上など)を持っていると、付加価値になる場合があります。
語学力は一朝一夕では身につかないスキルなので、早い段階から勉強を開始しておきましょう。
7-2 経営的な視点
プロジェクトの舵を取る存在であるPMは、経営的な視点も持ち合わせていることが重要です。
目の前のプロジェクトの進捗管理に加えて、「ユーザ企業の利益をいかに最大化するか」という経営者視点も持ち合わせながら、臨機応変に動けるPMはクライアントから求められやすいものです。
まとめ フリーランスのPM案件獲得への第一歩は、エージェントサイトの利用がおすすめ

フリーランスのPMとして高単価案件を狙うなら、フリーランスに特化したエージェントサイトを利用するのがおすすめです。
PROJECT FINDERはフリーランスに特化したエージェントであり、一般的な単価相場よりも高単価・高水準の案件を多数取り扱っています。
案件紹介だけでなくレジュメの作成や独立初期の実務的アドバイスなどにも対応しており、ユーザのみなさまからご好評いただいております。
フリーランスのPMとして一定水準の案件に安定的に参画するなら、ぜひ私たちにご相談ください。お問い合わせ・ご登録を心よりお待ちしております。
ライター:吉松一二三
博士号を取得後、カナダとオランダにて国際共同研究に従事。帰国後、学術界から産業界に転身し、2020年4月よりフリーライターとしての活動を開始。
これまでに執筆経験のあるジャンルは、ビジネスプレゼンテーション、産業用ロボット、情報セキュリティー、商品比較記事など、多岐に渡る。
それと同時に、自動音声認識(ASR)や機械学習・AI関連のプロジェクトに従事する技術者としての顔も持つ。
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